顔の見えるセーフティネット貸付けの提供

多重債務問題を解決するためには弁護士費用などそれなりの資金が必要となりますが、その資金をねん出するために利用できる公的な貸付制度が生活福祉資金貸付です。この制度はもともと生活上の困難を抱える低所得者世帯や高齢者世帯に対して、民間の金融機関に比べて低い金利で資金を貸しだすことを目的としており、就学や介護などを目的とする貸付に関しては無利子で利用することもできます。

 
この制度には近年問題になっている多重債務者のセーフティネットとなる役割も期待されています。福祉資金はその目的に応じていくつかの種類に分類されていますが、そのひとつである総合支援金は生活の再建のためにも利用することができるのです。またこの福祉資金を融資してもらうためには、社会福祉協議会および地域の民生委員により相談、援助を受ける必要があります。これには困難を抱える人達と顔の見える関係を構築することによって、援助が必要な人達がさらなる困難に陥るリスクを少しでも減らそうという目的があるのです。このように生活を再建するために必要な資金の貸し付けと、問題解決のための相談、援助を組み合わせることで、多重債務問題を解決する糸口を探そうという取り組みが全国各地ではじまっています。